誰も書かなかった 武豊 決断 (一般書) (2014/04/16) 島田明宏 価格:¥ 1,404 (税込) 通常配送料無料 誰も書かなかった 武豊 決断 – 商品詳細を見る 20年来の“心友”作家が初めて明かした。天才の苦悩、逆境、確執。天才が語った「こころの葛藤」全記録!! |
【商品の説明】
20年来の“心友“作家が初めて明かす、天才・武豊「苦難の日々」の真実! 有名馬主との確執から悪夢の落馬事故、そしてどん底のスランプまで。天才は何を悩み、「決断」したのか?逆境から這い上がるまでの「心の軌跡」全記録! 「逆境に負けない」天才が明かした復活までの「葛藤」「苦悩」「心の声」がすべてわかる1冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
島田/明宏
1964(昭和39)年、北海道札幌市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科中退。早大在学中より放送作家、フリーライターとして執筆活動。90年から武豊騎手の米国遠征に同行し、親交を深める。「優駿」「週刊ギャロップ」などに寄稿し、「うまレター」「ネット競馬」「NumberWeb」などで連載コラムを持つ。著書に『「武豊」の瞬間』(99年、集英社文庫)、『ウオッカ物語』(10年、廣済堂出版)ほか多数。競馬小説「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨、『消えた天才騎手最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』(白夜書房)で2011年度JRA賞馬事文化賞を受賞。
【目次】
第1章 宿命~なぜ「武豊」は美しくしなやかなのか?~
第2章 伝説~「心をあやつる技術」はこうして生まれた~
第3章 戦略~名馬が育てた「勝つ思考力」~
第4章 理論~試行錯誤でつかんだ「勝利のセオリー」~
第5章 野望~それでも「世界と戦う」理由とは何か?~
第6章 重圧~「究極の精神」はいかにして鍛えられたか~
第7章 逆境~あの「どん底」で何を思ったのか?~
第8章 決断~いま「武豊」が考えていること
【登録情報】
単行本: 256ページ
出版社: 徳間書店 (2014/4/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4198637911
ISBN-13: 978-4198637910
発売日: 2014/4/16
商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
【カスタマーレビュー】
なかなか面白い
馬券本ではありません。
・・・武豊が好きなら面白い。本の値段も良心的なのがうれしいね
公私ともに武豊を知る著者にしか書けないエピソードの数々。
最初は生い立ちというか、武豊のルーツが記されている。この辺りは青い鳥にとっては退屈だった。
我慢して読み進めていくと、いつのまに話に引きずり込まれている。そんな感じだ。
たくさんの人が自分にに期待しているのはわかってます。
だけど、その誰よりも、ぼく自身がぼくに期待している。
武豊の言葉である。
今もその想いは変わってない。そんな気がする。
スーパークリーク、イナリワン、オグリキャップ、メジロマックイーン、ベガ、ナリタタイシン
ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、サイレンススズカ、ディープインパクト、キズナ・・・
数々のエピソード。有名オーナーとの断絶、挫折、復活。そして、武豊。他では読めない武豊がここにいる。
繰り返すが、この本は著者にしか書けない。この著者でなければ書けない。
「誰も書かなかった」のではなく、この著者以外に「誰も書けなかった」
武豊騎手のデビュー当初から、苦境を脱出しつつある現在までを非常に丁寧に振り返っている一冊。武豊と、著者の島田氏の関係の深さはなんとなく知っているつもりでいたが、接点がいつからあったかなど本書で初めて知った事実も多く、「誰も書かなかった島田明宏」という側面も持ち合わせている。デビューから追い続けたキャリアと、大切に保管していたのであろう、正確な言質を記した膨大な過去のメモにより全編が紡がれていることが読み取れる内容で、タイトルとしては「誰も書かなかった」わけではなく、島田氏以外「誰も書けない」のが事実のはずだ。本書を読んでいるのといないのとでは、武豊の思考や志向の捉え方が変わってきそうで、それは馬券的なアプローチから長期海外渡航の理由まで広範囲に及びそうでもある。そのため、武豊ファンは勿論、騎手で馬券を買うファンは必読の書と言える。ただ、刊行されたタイミングはやや謎で、G1通算100勝にあわせたのだろうか?話の区切りとしてもやや中途半端な気がしたので、先々、武豊が騎手を引退された際には、そこまでの分を増補したバージョンも改めて出していただきたい。
前向きな気持ちになれる本です
この人と同じ時代に生まれて本当に良かったと思える人が2人います。1人はイチローで1人が武豊です。
両者に共通して言えるのは、前人未到の200という数字を達成したこと。
この2人は一流のアスリートでありながら、哲学者でもあると思います。
この本には、武豊の哲学が詰まっていると思います。
武豊が何を思い、どう行動して、記録を達成し、地位を築いたか。
今までの武豊の騎手人生の中で出会った数々の名馬たちとのエピソード。武豊と接する中で、著者が何を感じたか。懐かしい名馬たちや、レースを振り返りながら、気付けばいつの間にか、武豊の世界に引き込まれて行きます。
本を読んでいると武豊がとても身近な存在に感じられるのは著者と武豊の距離が近いからだと思います。
この本はこの著者だからこそ書くことが出来た本で、僕にとっては、哲学書です。
行き詰まった時、落ち込んだ時、思ったような結果が出なかった時、きっと、また読み返すと思います。
武豊が好きな方は勿論ですが、そうでない方にもオススメです。自分の人生をその頃の競馬と重ね合わせ振り返ることが出来る本です。これから先、引退するまで、武豊がどのように武豊であり続けるのか、そして、その時には、是非、続編を書いて欲しいと思います。この著者には武豊の物語を完遂して貰いたいです。
「武豊」はやはりすごい!
尊敬する人は誰ですか?と聞かれると迷うことなく「武豊」と答える自分がいます。
自分が苦しい状況にあって、「運がなかった」となげくのではなく、「未来」に向けて努力する。
「まわり」のせいにするのではなく、「過去の自分」よりよくなる努力する。
天才と周囲はいうが、そうではなく、なぜこの人が天才なのかがよくわかる一冊です。
「はじめに」の項で毎日杯での落馬のことが触れられています。運がどうこういっても、と当時の関係者や騎手のことを書いてありますが、この項目だけでも、どうして武豊がすごいのかがよくわかります。
騎手として生きるために、周囲に好かれる騎手になるということ。大舞台での腹の括り方、こだわり等。
逆境に立たされたときに、どのような心境でいればよいのかなど。
本当に勉強になります。自分の仕事にも、人生にも活かせる気づき・ヒントが満載です。
武豊であることの意地と矜持と覚悟をこれからも見せてほしいと思います。
自分が苦境に立った時、キズナや他の名馬とビッグレースを勝つ度に見返す良い本だと思います。
所謂「武豊 本」ではないところがいい
・「到達点」はあとでふり返って見つけるもの
・「感覚派」のふりをした「理論派」
・「不可能を可能にする」チカラ
・幸運を引き寄せる「武豊力」とキズナ
目次から抜粋したものである。最後は兎も角ここだけ見たらもはや「ビジネス書」という印象。
「武豊」「競馬」という括りから外れて読んでも十分に理解できる良いパートだった。
そのような背景もあり、競馬や武豊を知らない(そんな人はいないが 笑)人にもお勧めしたい良書である。
もちろん、「人間 武豊」は前作以上に仔細に描かれており「武豊ファン」のニーズにも十分に応えている。
私は武豊と同世代。彼の活躍を見ながらどっぷり競馬の世界に浸かってきた世代。私の競馬人生を振り返るが如く、スーパーホースの名が次から次へと出てくる。
「オグリキャップ」「平成3強」「メジロマックイーン」「ベガ」「ナリタタイシン」「ホワイトマズル」「スペシャルウィーク」「サイレンススズカ」「ディープインパクト」、そして「キズナ」・・・と、まるで自分の競馬史を振り返っているかのような心地良さを感じることが出来た。私のような(自分で言うのもなんだが)コアな、比較的ベテランの競馬ファンにとっても読み応えがあった。その視点からは「アンチ武豊」にも是非勧めたい。
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