黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語

黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語 黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語
(2014/05/20)
石田 敏徳
価格:¥ 1,404 (税込) 通常配送料無料
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50戦7勝、2着12回、3着8回―現役時代、勝ち切れなかった馬が、オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノ、レッドリヴェールといったG1産駒を次々と輩出。いまや日本有数の種牡馬にまで成り上がった“大逆転”の軌跡。

【商品の説明】
◆2014年度JRA賞 馬事文化賞受賞!◆

日本競馬界屈指の種牡馬として活躍するステイゴールド「大逆転」の軌跡!
史上初めて2年連続宝塚記念を制覇したゴールドシップ、
史上3頭目の天皇賞・春2連覇を達成したフェノーメノ、
史上9頭目の春秋グランプリ連覇を果たしたドリームジャーニー、
史上7頭目のクラシック三冠馬となったオルフェーヴル……。
社台をここまで本気にさせた日高の種牡馬はいなかった!
「黄金の配合」と名門・メジロ牧場の今に迫る。
そして始まった血を巡る喧噪――乗馬になっていた貴重なDNAとは。
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現役時代の愛称は「シルバーコレクター」。「28連敗」を喫したこともあった。それゆえに、社台グループの生産馬・所有馬として競走生活を送りながら、種牡馬入りに当たっては外部に売却されかかった。ところが、ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、そしてオルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノ、レッドリヴェールと、産駒たちが次々とG1を勝つと、状況は一変する。
過去5年(10度)の宝塚記念と有馬記念で計8勝――。
今や日本競馬界屈指の種牡馬に成り上がった、ステイゴールドの軌跡をたどり直す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石田 敏徳
いしだ・としのり 1966年東京生まれ。早稲田大学第二文学部文芸学科卒業後、サンケイスポーツの競馬担当記者を経て、93年からフリーライターとして活動。現在、東京(中日)新聞隔週木曜夕刊に『KEIBAウォッチング』、夕刊フジ(金曜発行版)に『競馬(初)ヒストリア』を連載中。

【目次】
第1章 オルフェーヴルに受け継がれた烈しい気性のルーツ
谷間の世代/「眼光が全然違った」/高い素質の片鱗/連敗が止まらない/武豊が一言「勝ちますよ」/運命を変えた藤田伸二の好騎乗/16頭中10番人気/サンデーサイレンス産駒初の海外重賞勝利
第2章 種を制する者が競馬界を制す―社台が売却しかけた経緯
吉田善哉の意地/血の飽和への懸念/吉田照哉「危うく売ってしまうところだった」/岡田繁幸の仲介/相馬の達人/種を制する者が業界を制す/3億2000万円の衝撃/ビッグレッドファームと社台の似た発想
第3章 50戦7勝―2着12回・3着8回から得られた確信
17度目のG1挑戦/7歳にして本格化/逆転の発想/ユタカ・マジックが炸裂/吉田勝己の確信/猛々しい種付け
第4章 父のイメージを根底から覆した馬―ドリームジャーニー
社台を放出されても不思議ではなかった名繁殖牝馬/「白老は高校野球」/群を抜いて小さかった/人智を超えた不思議な力 ほか
第5章 日高にもたらした夢と希望―ナカヤマフェスタ
小さな牧場に響いた産声/ブランド品ではないが……/難しい気性に秘められていた能力/凱旋門賞登録にこめられていた思い/エルコンドルパサーで培った経験/亡き馬主へのオマージュ/20秒間の熾烈な死闘/「これだけやっても勝てないのか」/祭りのあとの希望の杖ほか
第6章 偶然が生み出した稀代の3冠馬―オルフェーヴル
ディープではダメだったのに/意外な姿かたち/「黄金の配合」と大立ち回り/サンデーサイレンスとメジロマックイーンの関係/妙にウマが合った2頭
第7章 「黄金の配合」と名門・メジロ牧場の今
日本一を目指した北野豊吉/「種なしスイカのはずがない」/昭和の大調教師に捧げられた勝利/前人未到の天皇賞3代制覇/メジロの黄昏を予見した人物/6つの立派な石碑/社台からの申し出と提案/たった「1頭」の理由/そして血を巡る喧噪が始まった
第8章 親から子へ―代替わりして紡がれる新たな歴史
相次ぐマックイーン牝馬の買い戻し/乗馬になっていた貴重なDNA/金の鉱脈探しは「競馬の歴史そのもの」/「社台をここまで本気にさせた日高の種牡馬は初めて」/遥かなる黄金の旅路

【登録情報】
単行本(ソフトカバー): 226ページ
出版社: 講談社 (2014/5/20)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062189720
ISBN-13: 978-4062189729
発売日: 2014/5/20
商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
【カスタマーレビュー】
読者口コミ評価・感想ステイゴールドは競馬の魅力そのもの
現役時代はスーパーホースとは言えない競走成績だったステイゴールドが、三冠馬の父という大種牡馬になるまでのストーリーが描かれています。2002年に刊行された高橋直子氏の「ステイゴールド物語」は、ステイゴールドの現役引退までのお話でしたが、本書では種牡馬入りの経緯からドリームジャーニー・ナカヤマフェスタ・オルフェーヴルといった産駒の活躍や、いわゆる「黄金の配合」をめぐる物語までが語られています。現役時代、最後の最後に栄冠をつかんだステイゴールドが、社台スタリオンステーションに入れなかったにも関わらず、様々な人馬との縁や運に恵まれて、日高で一番の種牡馬になるまでの様々なエピソードが満載の一冊です。

読者口コミ評価・感想ステイゴールド本
本書は、週刊Gallop誌の連載記事を再構成したものとのことですが、産駒の活躍とその背景が丁寧に描かれており、直接本馬と関わりのない箇所も興味をもって読むことができます。既出の話題から、ステイゴールドファンなら思わずニヤリとしてしまうエピソードまで、コンパクトにまとまった一冊です。

読者口コミ評価・感想面白い
ステイゴールドの誕生から現在までを追っているだけでなく、オルフェーヴルなどの代表産駒や母オリエンタルアート、黄金配合を生み出したメジロマックイーンとメジロ牧場のその後なども描いていて、非常に面白いと思いました。個人的には社台との関係や、馬産地の現状などについて描かれた部分が特に興味深かったです。ステイゴールドに興味のある人は購入しても損した気にはならないでしょう。ゴールドシップに深く触れなかったのは現役だからでしょうか?

読者口コミ評価・感想黄金配合ロマン
オルフェーブルが好きで読んでみました。ステイゴールドの現役時代は知らなかったのですが、この本を読んで、過去のレースビデオを見あさってしまいました。本当に馬の人生というか、馬生には、運命というか、偶然の悪戯というものが作用していると強く感じながら興味深く拝読しました。
 今、乗馬クラブに通っているのですが、ステイゴールドの父であるサンデーサイレンスの子も、競走馬としては成功せず、余生を乗馬で送っています。この馬も、環境・育成・調教に恵まれていれば、ひょっとしてステイゴールドになれていたのかもしれないと思うと、切なく感じます。一方で、黄金配合を求めて乗馬クラブから買い戻された馬の話がありました。一転して繁殖人生に道が開けた馬の話には、運命の機微を覚えます。なお、この繁殖牝馬は、クレインの神奈川ではなく、東京に居たそうです。結局は、ステイゴールドではなく、その子であるナカヤマフェスタと繁殖されたようです。黄金配合も求めて買い戻したようですが、これも運命の悪戯なのでしょうか。この子馬の名前はわかりませんが、応援したくなります。

読者口コミ評価・感想ブラッドとブリード
競馬とは、サラブレッドの歴史という地層の上に土をかぶせ地層を重ねつつ、掘り進み金の鉱脈を掘り当てる行為の繰り返しに他ならず人はその地層に、夢と名誉と一攫千金を求めるエクスプローラー(探求者)なのである。、そしてその地層は、人の試行錯誤と、人智の及ばぬ奇跡の繰り返しの上に成り立っている。時に、父系としては廃れた鉱脈(血統)がBMS(母系の父)として脚光を浴びるのもまた然り。、馬産とは膨大な労力と資金を注ぎ込まなければ成功は望めないが、その成功は、賭けたものに必ずしも比例するものでもない。だからこそ、儚くも眩いそれに人は魅せられるのだろう。競馬とは2つのB、ブリードとブラッド、つまり血脈のスポーツとは言い得て妙。ステイゴールドに限った話ではないが、一頭の競走馬の背景に、これだけの人馬のドラマ・歴史が埋まっているのである。だから自分は競馬が、サラブレッドが好きなのだ。競馬ファン以外にも、是非ご一読していただきたい書籍です。

読者口コミ評価・感想ステイゴールドを愛する女
写真がもう少しあったらな~と思いましたが、読んでいくうちに引き込まれて一気に最後まで読んでしまいました。人間の予想をはるかに超えていい意味でなにが起こるかわからないステイゴールドは、とてもステキな愛らしい馬です。

追悼~ステイゴールド

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