第56回 宝塚記念 (阪神 GI・芝2200m) 2015年6月28日

史上初となる平地同一GI3連覇に挑むファン投票で1位に選ばれたゴールドシップ。

若い世代が優勢
過去10年の宝塚記念を制したのは、すべて「6歳以下」の馬だ。また、3着以内馬も30頭中28頭が「6歳以下」の馬で、「7歳以上」の馬で3着以内に入ったのは、京都競馬場で行われた2006年の2着馬ナリタセンチュリーと同年の3着馬バランスオブゲーム(ともに7歳)だけだ。第1回から振り返ってみても、過去55回のうち「7歳以上」の馬の優勝は、1970年のスピードシンボリと2004年のタップダンスシチー(ともに7歳)の2頭だけとなっている。

×7歳以上(0-0-0-22)※2007年以降
 ⇒ オーシャンブルー、カレンミロティック、ネオブラックダイヤ、レッドデイヴィス

単勝オッズに注目
過去10年の宝塚記念で、単勝「1.9倍以下」だった馬は3頭いるが、その支持に応えて優勝したのは京都競馬場で行われた2006年のディープインパクトだけ。残る2頭は3着以下に敗れている。それに対し、「2.0~2.9倍」の馬は3着内率100%とまったく大崩れしていない。その他では、「10.0~14.9倍」と「30.0~49.9倍」のエリアからそれぞれ2頭の優勝馬が出ている。安定感抜群の2倍台の馬に加え、伏兵視されている馬の台頭にも注意したいところだ。

○単勝オッズ2.9倍以内(3-3-2-1)
△10番人気以下(1-1-1-53)

前走のレースにも要注目
過去10年の前走のレース別成績を調べると、宝塚記念と最も相性が良いのは5頭の優勝馬が出ている「天皇賞(春)」からの臨戦馬。その他のGI・JpnI から臨んだ馬では、優勝馬こそ出ていないものの「ヴィクトリアマイル」組が3着内率で42.9%と高い数値をマークしている。また、宝塚記念の前哨戦という位置付けの芝2000mの重賞(2011年までの金鯱賞と2012年以降の鳴尾記念)から臨んだ馬も上々の成績となっており、2008年以降は前走で「金鯱賞(2011年まで)」もしくは「鳴尾記念(2012年以降)」に出走していた馬が、毎年3着以内に入っている。

6着以下は(2-1-2-49)。このうち、前走G1を除くと(0-0-1-23)と連対はありません。
△前走6着以下(0-0-1-23)※前走G1除く
 ⇒ アドマイヤスピカ、オーシャンブルー、トウシンモンステラ、レッドデイヴィス

2、3走前の成績をチェック
過去10年の宝塚記念では、「2走前か3走前にGII で2着以内に入っていた」という馬が毎年連対している。GI で好走するには、GII で上位争いをする実力が備わっていることが必要条件といえるのかも。今年もこの条件に該当する馬が出走しているかどうかチェックしておきたい。

近3走の成績が重要
過去5年の宝塚記念優勝馬の近走の成績を調べると、優勝馬5頭には近3走以内に優勝した経験と3着以下に敗れた経験の両方があった。少なくとも、3走前までに勝利していることが優勝するための条件となるのかもしれない。

【コース・脚質】
正面スタンドの4コーナーポケット地点からスタート、内回りを使用するコース。
1コーナーまでの距離は十分あるので、枠順による有利不利はほとんどないコースだが、多頭数ではやはり外枠はやや厳しい。
宝塚記念では、8〜11番の真ん中あたりが比較的良い傾向。
脚質では、逃げ先行有利で、差し馬なら早めに動ける馬が良さそう。

JRA 今週の注目レース(第56回 宝塚記念) より一部記事引用

【注目馬】

ゴールドシップ
血統、実績ともに申し分なし。1週前追い切りのCWでの走りは、時計も優秀で、文句なしという調教だった。
となれば、平地同一GI3連覇という偉業も確実かという状況とも思える。
ただし、負けるはずがないと思うレースで負けるのが、ゴールドシップ。絶対的な軸馬とはしにくい。

カレンミロティック
7歳以上の馬が2007年以降、一頭も馬券に絡んでいないという不安はあるが、前年の宝塚記念で2着、前走の天皇賞(春)で、勝ったゴールドシップと着差0.1の3着。過去1年、掲示板を確保(全て重賞)と成績が安定していて力があるのは確か。しかもハーツクライ産駒。今回、これといった逃げ馬も見当たらず、先行できるこの馬に有利な展開となる可能性もある。
また、セン馬は7歳がピークという説もあり、今回の宝塚記念のCMに出てくるタップダンスシチーが宝塚記念で優勝したのも7歳の時。しかも、タップダンスシチーとカレンミロティックは脚質も似ている。これは何かのサインかも?

ディアデラマドレ
現在5戦連続で上がり1位。先行馬有利の馬場レベルでのエリザベス女王杯でもメンバー中最速の上がりを使って0.2秒差・3着。また、この阪神コースは3戦3勝と相性抜群。3年前に15-15-16-14の位置から3着したショウナンマイティの例もある。馬券圏内の可能性は充分ありえる。人気もなさそうだし、馬券妙味は高い。ただし、勝つまでは疑問。

個人的予想
◎ カレンミロティック
○ ラキシス
▲ ワンアンドオンリー
☆ トーホウジャッカル
△ ディアデラマドレ
△ デニムアンドルビー
△ ヌーヴォレコルト
◎ ゴールドシップ(1着のみ、2着、3着には流さない)

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